クリスマスには家族と集る習慣があるカナダですが、筆者夫婦は家族、親戚のクリスマスパーティには参加しません。
筆者の夫はクリスマスイブは半日仕事(クリスマスは休日)なので、自宅から距離のある両親や親戚の家に行って泊まったりしている暇もありません。・・というのは口実で、プレゼント交換や、みんなでワイワイガヤガヤするのが苦手だからというのが大きな理由です。(笑)
カナダでは、クリスマスの日はなんと90%のお店やレストランが休業。営業していても短縮営業な場合が多いです。というわけで自宅でしっぽりするのが一番だと考えています。
気の合う仲間と少人数で、夫婦二人で、恋人同士で、もしくは一人でホリデーシーズンを過ごす方へ。ヒュッゲを取り入れたクリスマスの過ごし方を提案します。
”ヒュッゲ”なクリスマス
日本でクリスマスといえば、フライドチキンとケーキ。恋人同士でおしゃれなレストランに行ったり。人混みの中、イルミネーションを見に行ったり・・。
カナダでは家族や親戚と一緒に過ごします。ディナーには野菜のロースト、ターキーにクランベリーソース、スタッフィング、フィンガーフード、何種類ものデザートが出てきて・・。
食べて喋って食べてボードゲームして、プレゼント交換をします。
なんだかんだ忙しいクリスマスに、嫌気が差している人も多いのではないでしょうか。

『クリスマス気分は味わいたいけど面倒なことはしたくない』そんな時は、ヒュッゲを取り入れたクリスマスはいかがでしょうか。
Hygge(名詞)=デンマーク語で「居心地の良い空間」「楽しい時間」「幸福に満ちた」と言ったような意味で、ライフスタイル。
一番くつろげる場所で、安らぎを感じる人と幸福な時間を過ごす時間を大切にする。
ヒュッゲを取り入れるのは、お金もかからなければ難しくもありません。
忙しい現代社会で肩の力を抜くには、そういった時間を意識して作る必要があります。
ぜひ今年はクリスマスの日にでも、安らぎに満ちたリラックスできる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
ほっこりする飲み物を用意
ホットチョコレート
チョコレートとミルクがあれば電子レンジで加熱するだけでできてしまいます。
筆者はダークチョコレートとココナツミルクやカシューミルクで作るヴィーガンホットチョコレートが好きです。
好みでマシュマロや生クリームを乗せれば、美味しい超ハイカロリードリンクの完成です。
グリューワイン(ホットワイン)
ヨーロッパのクリスマスマーケットで振舞われるグリューワイン。スパイスとフルーツをワインと一緒に温めた飲み物です。白ワインで作ればさっぱりと、赤ワインで濃厚に。体が温まります。
お酒を飲まない人はグレープジュースで作ることもできます。
エッグノッグ
牛乳、リキュール、砂糖、溶き卵に、シナモンとナツメグを加えた飲み物。
筆者の夫はエッグノッグが大好きなので、この時期になるとスーパーで牛乳と卵が入っていないヴィーガンエッグノッグを購入して飲んでいます。日本人の筆者からすると、味は微妙です。(笑)
ホットアップルサイダー
リンゴジュースに、クローブ 、オールスパイス、シナモンスティック、ジュニパーベリーとオレンジの皮、さらに砂糖を加えて温めた飲み物です。
安らげる空間づくり
ムーディな間接照明
- キャンドル
- クリスマスツリーのライト
ヒュッゲな空間作りに欠かせないのは灯りです。自然な明るさでほっこり。
食卓で灯すキャンドルは、雰囲気づくりに役立つだけでなく、料理をさらに美味しく見せてくれます。
リビングルームでは電気を消して間接照明だけで過ごすと、頭や目も休まって、よりリラックスできます。
ブランケット
肌触りの良いブランケット(膝掛け)にくるまって映画を見るのも、クリスマスミュージックを聴くのも、肩の力を抜ける幸せな時間ですね。
これなら一人でもヒュッゲなクリスマスを過ごせそうです。
暖炉
暖炉の前で温かい飲み物を飲んでほっこりするのも、幸せな時間ですね。でも暖炉がある家って、少ないですよね。
暖炉を持っていない人に朗報!
Netflixには、暖炉の番組がいくつかあります。暖炉の燃える様子を映した60分間のエピソードです。
暖炉の火がパチパチと弾ける音とクリスマスミュージックで本物さながらのくつろぎ感。(クリスマスミュージック無しのバージョンもあり)
筆者は結構この暖炉の映像集が好きです。暖かそうな火をボーッと眺めるだけでも、意外と良い時間が過ごせるんです。実際テレビに映ってるだけだから暖かくないはずなのに、なんとなく部屋が暖まるような錯覚に陥ります。(笑)
これをバックにおしゃべりに花を咲かせるのもアリかも。
食事
キャンドルを灯した食卓で、美味しいパンとシンプルな料理を食べます。
デンマークでは、クリスマスはターキーではなくポークを食べるそうです。そしてデザートは、ライスプディングとパイシートでジャムを包んだクリスマスタルト。
北米のターキーディナーよりも簡単で良いですね。
筆者夫婦は動物性食品を食べないので、バターナッツカボチャをメインに野菜をオーブンで焼いてヴィーガングレイビーを作る予定。ライスプディングも真似してみよう!
まとめ
12月は何となくせわしない季節。
一度立ち止まって、ゆったりした時間を過ごすのも大切です。
カナダでは気合を入れて家の庭にクリスマスの飾り付けをしているお宅が多いので、筆者夫婦は散歩がてら近所の家のクリスマスイルミネーションを見に行く予定です。
プレゼントもいらないので、今年もお互いに贈り合いません。

ヒュッゲとはまさに筆者が求めていたライフスタイル。
筆者の自宅には、冬は使わないテラス用のテーブルとバタフライチェアを使った、リーディングヌックという読書スペースがあります。読書だけでなく、窓の外をボーッと眺めたりできる小さなスペースです。
豪華な飾りや料理、人間関係、キラキラした毎日は必要ありません。
シンプルで何気ないことに楽しみを見出し、幸福を感じることが大切です。
自分次第で、ちょっとした工夫で、どんな時間もヒュッゲなひと時になり得るのですね。
贅沢をしなくても、身の回りにあるもの、人を大切にする”ヒュッゲ”はミニマルライフにぴったりです。