世界的な新型コロナウイルスの拡大に伴い、各国で渡航制限や入国制限が始まりました。
3月16日、ドルドー首相は記者会見で入国制限措置について発表しました。
現在のカナダ国内の感染者数、政府の対応などまとめました。
カナダでの新型コロナウイルス感染者数
新型コロナウイルスの流行、カナダ政府の対応
NEW!
2021年1月7日からカナダへ空路で入国する5歳以上の全ての人に新型コロナウイルス検査(PCR検査)の陰性証明が必要になります。
詳しくはこちら

2020年3月18日より非居住者の入国を禁止
現在、カナダ国籍者、カナダ永住権保持者以外の者には入国制限が課せられています。(2020年11月25日更新)
カナダ国籍者、カナダ永住権保持者以外で入国が許可されている場合
- カナダ国民と永住権保持者の近親者、カナダ国民と永住権保持者のExtended family
- Public health agency of Canadaより許可されたCompassionate reasons(同情に値する理由)があるすべての外国人→この場合自己隔離が限定的に免除されることがあります
- 必須の用件でアメリカから入国する者
- Temporary foreign worker
- 州政府から認められた新型コロナウイルス対策を有する教育機関に通学する留学生
- ワーキングホリデーで、Port of Entry Letter of Introductionを取得済みで有効な雇用のオファーを持っている場合
については入国を許可されています。
入国に関するリンク:
Travel restrictions, exemptions and advice(カナダ政府ウェブサイト)
Who can travel to Canada(カナダ政府ウェブサイト)
学生ビザまたは就労ビザでのカナダ入国(5月11日追記)
【5月8日更新】
ワーキングホリデー、Young Professional、International Co-opカテゴリーの入国制限内容が変更されました。
- 5月8日より、Port of Entry Letter of Introduction(就労許可通知書)取得済みで、有効な雇用オファー(企業からの内定)を持っている場合のみカナダへの入国が認められます。
この措置は以後通知があるまで続きます。
(参照:International Experience Canada applicants)
3月26日から以下に該当する外国人も入国が可能になりました。
- 有効な学生ビザまたは就労ビザを持っている方
- 3月18日以前に発給の学生ビザの許可証または就労ビザの許可証を持っている方
※症状がある場合には飛行機に搭乗できません。カナダ入国後は14日間の自己隔離が必須です。
(参照:Travel restrictions and exemptions)
永住権を許可されたがランディングが済んでいない場合(3月31日追記)
3月18日以前に永住権を許可され、カナダへ入国していなかった方の空路もしくは陸路での入国が可能になったと発表がありました。
※症状がある場合には飛行機に搭乗できません。カナダ入国後は14日間の自己隔離が必須です。
(参照:Travel restrictions and exemptions)
カナダへの入国について(COVID–19)
2021年1月7日からカナダへ空路で入国する5歳以上の全ての人に新型コロナウイルス検査(PCR検査)の陰性証明が必要になります。
詳しくはこちら
【3月25日更新】
カナダ入国者への対応がさらに厳しくなりました。
- カナダへの入国者は14日間の自己隔離が義務となりました。(例外の職種あり)
※Quarantine Actに基づく法令義務であり、3月25日深夜から適応されます。違反者には罰則が適応されます。
- 全ての入国者に対して、入国時に隔離計画の聴取が行われます。
※65歳以上の高齢者や、基礎疾患がある人と接触する場所での隔離は認められません。隔離場所は食糧や必要な医薬品など生活必需品が手に入る環境である必要があります。
- 帰国者は空港からの公共交通機関の使用禁止
※プライベートな移動手段がない場合はカナダ公衆衛生当局と移動手段のオプションについて話し合うことができます。隔離する場所がない場合はChief Public Health Officerの指定する施設で隔離を行います。
【自己隔離に関して4月17日追記】※隔離場所までの移動の際、非医療用のマスクもしくは顔を覆える物(Face covering)を着用しなければなりません。
- 空港では到着者の連絡先の記載を求められます。自己隔離がきちんと行われているかランダムに調査が行われる予定です。
- カナダ国籍者以外の不要不急の入国を6月30日まで制限。(永住権保持者、外交官、カナダ国民や永住権保持者の近親者、フライトクルー、第三国への乗り継ぎ、アメリカに14日間以上滞在していて無症状の者など例外あり)
- カナダ国外への不要不急の旅行は推奨していません。
- 症状のあるものはカナダへ入国を禁止。症状のあるカナダ国民と永住権保持者は飛行機には登場できませんが、陸路、列車、海路での入国は可能。
- 症状がある人は係員が検疫間に連絡して必要な処置をする。
- アメリカからの入国を3月21日から30日間制限。(仕事、就学、医療上必要などの場合は除く)
- 国際線は、バンクーバー、カルガリー、モントリオール、トロントの4つの空港に限定されます。
- カナダ到着時に指示に従わない者は、最大6カ月の懲役および、もしくは、750,000ドルの罰金が科せられることがあります。
【4月20日から適応】
- 航空機を利用する場合には非医療用マスクやFace covering(顔を覆える物)の携帯と着用が義務になりました。
マスクについて
- 現在カナダ政府は三層構造のマスクの着用を推奨しています。表がブルーのサージカルタイプや綿素材に不織布を合わせた三層構造のマスクがベストとのこと。

参照:
カナダ政府ウェブサイト−Travel restrictions and exemptions

カナダ政府の新型コロナウイルス緊急経済対策
【3月18日発表】
カナダ政府はカナダの労働者と企業に直接的な支援を行うと発表しました。(COVID-19 Economic Response Plan)
- カナダ児童手当(CCB)の増額
- GST/HST Credit特別一時金(低所得〜中所得世帯)
- 個人のタックスリターンの猶予期間の付与
- 住宅ローンに関する支援
- 失業保険(EI)の待機期間を一時的に廃止
- 新しい先住民コミュニティ支援基金
- ホームレス支援事業への支援の強化
- 女性専用シェルターと性的暴行保護センターへの支援
- シニアへの支援−RRIFsの最低引き出し金額を引き下げ
- 学生または新卒者への支援−カナダ学生ローン返済の一時停止
参照:カナダ政府公式ウェブサイト(COVID-19 Economic Response Plan)
【3月25日発表】
カナダ政府は緊急対策手当の支給を発表。→9月に終了
新型コロナウイルスの影響により収入を失った人などに毎月2000カナダドルを最大4ヶ月間特別給付します。(The new Canada Emergency Response Benefit→CERB)
対象者
- 新型コロナウイルスの影響で失業した人
- 疾病のために収入がなくなった人
- 病人の介護や子供の世話をするために仕事ができなくなった人
- 2019年または申請前12カ月の間に5000カナダドル以上収入があった人
自営業や、雇用されていても新型コロナウイルスの影響により収入を得ていない人なども対象になります。
【4月15日発表】
カナダ政府は緊急対策手当(CERB)の申請基準を緩和、受給基準を拡大しました。
- 受給を受けながら1000ドルまでの収入を得ることが可能に
- 臨時労働者としてEIによる支援を受け終えた後、COVID−19の影響により従来できていた季節性の臨時就労の機会を失ってしまった人
- 労働者としてEIによる支援を受け終えた後、COVID−19の影響により新しい仕事での就労や職場復帰ができない人
※CERBは2020年9月に終了となりますが、政府は新しい給付金を計画しています。→10月からCRBの申請が開始されました。

※詳しくはカナダ政府のウェブサイトでご確認ください。−Support for Individuals
参照:カナダ政府公式ウェブサイト(COVID-19 Economic Response Plan)
企業への賃金助成
【3月30日発表】
- 企業の規模(NPO・慈善団体含む)に関わらず新型コロナウイルスの影響で売上が30%以上減少した企業に対し賃金の最大75%を補償
※2021年夏まで延長されることが発表されました。

参照:カナダ政府公式ウェブサイト(Canada’s response-Support to Businesses)
カナダ各州の新型コロナウイルスへの対応
州ごとに対応の仕方が違う場合がありますのでご注意ください。(デイケアや学校の休校、娯楽施設や公共施設・レストラン等の閉鎖、自己隔離など)
各州・準州の新型コロナウイルスへの対応に関するページ
アルバータ州 Info for Albertans
オンタリオ州 The 2019 Novel Coronavirus(COVID-19)
ケベック州 2019 Coronavirus(COVID-19)
マニトバ州 Coronavirus
ニューブランスウィック州 Coronavirus
サスカチュワン州 2019 Novel Coronavirus(COVID-19)
ノバスコシア州 Novel Coronavirus(COVID-19)
プリンスエドワードアイランド州 Advisory-Coronavirus Infection
二ューファンドランド・ラブラドール州 2019 Novel Coronavirus Infection Outbreak Update
ノースウェスト準州 Coronavirus Disease(COVID-19)
ユーコン準州 Information about Coronavirus Disease(COVID-19)
ヌナブト準州 COVID-19(Novel Coronavirus)
カナダの空港における検疫強化
現在カナダ国内10カ所の空港でカナダに到着した人へのスクリーニングが行われています。
入国時スクリーニングが行われているカナダの空港
- バンクーバー国際空港
- トロント・ピアソン国際空港
- モントリオール・トルドー国際空港
- カルガリー国際空港
- エドモントン国際空港
- ウィニペグ・リチャードソン国際空港
- ビリー・ビショップ・トロント・シティ空港
- オタワ国際空港
- ケベックシティ・ジャン・ルサージ国際空港
- ハリファックス・スタンフィールド国際空港
さらに、電子入国審査機の質問事項に健康状態をたずねる質問が加わったそうです。
参照:カナダ政府ウェブサイト(Canada’s Response)
感染の危険のあるフライト座席情報
- カナダ政府ウェブサイト−Exposure on flights
渡航者向けの注意喚起
カナダ政府が渡航者向けに出している注意喚起です。
カナダ政府はレベル3の”不要な渡航を避ける”が今出ている中で一番高いレベルになっていますが、日本政府は海外の一部の地域に渡航中止勧告を出しています。
各国の入国制限措置と入国後の行動制限措置に関する情報は外務省 海外安全ホームページで確認することができます。


せっかく入国できても入国後、症状がなくても14日間の自己隔離が必要(公共機関の利用は不可、買い物等も行けない)です。
必要不可欠なもの以外のサービスを提供する事業の営業も停止しています。
入国制限があるため、もしもの時に日本の家族に助けに来てもらうこともできません。留学やワーホリなどでカナダに入国する予定の人は、よく考えてから行動したほうがいいでしょう。