私の場合、カナダ人の夫がスポンサーとなり日本からカナダ永住権を申請し、永住権を取得しました。
ファミリークラス(ファミリースポンサーシップ) はカナダ国籍または永住権を持つ人がスポンサーとなり、外国籍のパートナー、その他の家族の永住権取得のサポートができる制度です。
弁護士や代行業者に頼んで申請することもできますが、私たちは自分達で申請しました。
申請手順は変わることがありますのでカナダ政府のウェブサイトをよく読んで申請しましょう。

カナダの永住権とファミリークラスについて
カナダ永住権ファミリークラス 永住権を取得するとできること/国内申請と国外申請
私の場合はカナダ人の夫も日本に住んでいたので、これから本当にカナダに住む意思があるか証明する追加書類、スポンサーである夫がカナダで仕事がない状態でどのように家族を養っていくのか説明する必要がありました。
この記事では永住権申請に必要だった書類について書いています。
2017年に申請して2018年に永住権を取得した私個人の体験談です。私自身は移民に関する専門的な知識はありませんので、あくまで参考程度にお読みになってくださいね。
申請書

永住権申請には膨大な量の申請書に記入が必要になります。
政府のウェブサイトをよく読んで順番に用意していけば大丈夫。パソコンなどで記入してから印刷しても、すべて印刷してから手書きで記入でもどちらでもいいようです。
\各項目をクリックすると補足説明にジャンプします/
※申請書は頻繁に更新されているので、必ず最新版であることを確認してから申請してください。
Sponsor=スポンサー(カナダ国籍または永住権を持つ18歳以上の人)
Principal applicant=申請者(スポンサーが呼び寄せる家族)
・Document checklist[IMM 5533]
必要書類一覧が載っているチェックリストです。これに沿って提出書類を作成することになります。
書類が揃ったらチェックを入れていき、最終的にこのチェックリストも提出することになります。
・Application to Sponsor, Sponsorship Agreement and Undertaking[IMM 1344]
スポンサーの基本的な情報を記載する書類です。
・Additional Family Information [IMM 5406]
申請者(=スポンサーされる側)の家族の名前、出身国、誕生日と居住地、連絡先などを書きます。兄妹の情報も入れていきます。
英語と母国語両方で名前は記載します。
・Generic Application Form for Canada[IMM 0008]
申請者の基本的な個人情報を記入します。学歴、職歴も記入。
National Identity documentを記入する欄がありますが、日本人にはこれに相当するものがないので私はN/A(該当なし)と記載しました。
・Schedule A-Background Declaration[IMM 5669]
申請者の学歴、過去10年の職歴(経歴)、居住地を時系列に沿って記入します。
→無職の期間は「unemployed(無職)」と記入しました。
以前は、IRCCからリクエストがあってから送るようになっていました。
※現在は永住権申請書類と一緒に送るようになったようです。
私は申請の10年前はカナダに留学しており4回住所が変わっていたので、その時の住所を調べ出すのにちょっと苦労しました。
→学歴に関しては日本とカナダでは教育システムが違うため難しかったのですが、結局私はElementary/Primary6年、Secondary/High school6年、それ以降は学校に通った年数を記入しました。
Elementary/Primary→小学校
Secondary/High school→中学と高校
University/College→大学/短大
Trade/Other post secondary→その他高校卒業後に通った学校
・Sponsorship Evaluation and Relationship Questionnaire[IMM 5532]
二人がどのような経緯で出会ったか、これまでの交際について説明する項目です。
関係が本物かどうかを証明することが大事になってきます。
戸籍謄本と改正原戸籍謄本
申請者の出身国によって特定の書類の提出が求められることがあります。
日本人の場合は、戸籍謄本と改正原戸籍謄本と、それらの書類のプロによる翻訳が必要になります。
翻訳はワールドワイドトランスレーションズさんにお願いしました。
私は戸籍謄本と改正原戸籍謄本を結婚証明書と出生証明書の代わりに提出しました。
次に詳しく書いています。
Marriage certificateとBirth certificate

私たちは日本で結婚したので、Marriage certificate(結婚証明書)がありませんでした。
日本では戸籍制度のため私にはBirth certificate(出生証明書)もありません。
そのため日本では戸籍謄本と改製原戸籍謄本が上記の証明書に当たる旨を書いた説明書を同封しました。
→日本から国外申請する場合には使えませんが、カナダにある日本大使館か領事館に6ヶ月以内に発行された戸籍謄本、パスポートと申請書を持って行って申請すると戸籍謄本をもとにBirth certificateを作成してくれます。(手数料14ドル)
申請者の警察証明書(無犯罪証明書)
- 現在の居住国に6ヶ月以上滞在している場合はその国の警察証明
- 18歳以降にほとんどの時間を過ごしている国の警察証明
もしカナダで過去6ヶ月または18歳以降のほとんどを過ごしている場合はIRCCがリクエストした場合にのみカナダの警察証明が必要ということでした。
→私は18歳以降カナダに1年滞在していましたが、カナダの警察証明のリクエストはありませんでした。
以前は、IRCCからリクエストがあってから警察証明を送るようになっていました。
※現在は永住権申請書類と一緒に送るようになったようです。
申請費用のレシート
スポンサーシップフィー |
75ドル |
申請料金 |
475ドル |
永住権取得料金 |
490ドル |
合計1,040ドルを支払いました。オーストラリアの申請料と比べるとお手頃です。

【カナダ永住権】ファミリークラス国外申請にかかった総額
ファミリークラス国外申請かかった費用まとめと参考にしたサイト
身分証明書
- スポンサーの身分証明書のコピー(パスポートなど)
- 申請者のパスポートのコピー
雇用証明など
スポンサーがカナダ内で就労している場合には下記の証明が必要です。
- 雇用証明(雇用期間、給料、一週間あたりの勤務時間)
- 収入証明(CRA発行のNotice of assessmentまたはProof of income statement)
日本に住んでいた私たちが補足として同封したもの
私のスポンサーであるカナダ人の夫は日本で私と一緒に住んでおりカナダでの仕事も決まっていなかったので、
- 申請者が永住権を取得したらカナダに住むという証明として夫が持っているカナダの銀行からの手紙と残高証明(カナダの銀行に口座を保持しているという証明として)
- 現在カナダに雇用先が決まっていない状態で、どのように家族(配偶者)をサポートしていくかの説明書(例:貯金がある、日本から仕事を探している、実家に住んで職探しをするなど具体的に)
以上の書類を同封しました。ちなみに銀行口座には、ほとんどお金がありませんでした(笑)
申請者の写真2枚
6ヶ月以内に撮った申請者の顔写真が二枚必要です。
私は日本にいたので近所の写真屋さんで規格通りに撮ってもらいました。日本の写真屋さんは安くて丁寧ですね!
二枚のうち一枚の写真の裏に、申請者の名前、生年月日、写真スタジオの名前と住所、写真が撮影された日を書く必要があります。
Proof of Relationship(二人の関係を証明する証拠)

二人が同居している場合には6つのうち最低2つの証拠資料が必要でした。
- 共同名義で購入した家がある証拠
- 共同名義の賃貸契約
- 共同名義の公共料金や電話、インターネット契約、クレジットカードや銀行口座を持っている証明
- 二人が登録住所の住人であると保険会社に申告していることを示す保険の資料
- 携帯料金の請求書など共同名義かどうかにかかわらず、二人の住所が同じであることを示す資料
同居を証明しないといけないわけですね。
日本だと共同名義の口座も無いですし、賃貸や公共料金も全て私の名義でした。
そのため私たちは、夫(スポンサー)の日本での在留カードと私の免許証、あとは二人の年金の払込書をプロに翻訳してもらいコピーと共に提出しました。
<その他私たちが提出したもの>
- 交際中や結婚後の二人の写
- お互いの家族と映っている写真
(写真の裏に申請者の名前、生年月日、写真の中の人の名前、その時の状況を記載)
- 出会ってから送りあった手紙やカードのコピー
- お互いの国に行き来した時や旅行に行った時の航空券の半券(コピー)
- 親戚や友人から送られた結婚祝いの手紙やカードのコピー
- 結婚後夫が私の銀行口座に送金した時の用紙(コピー)
理由があって同居していない場合には
- やりとりをした手紙、Email、SNSでの会話などをまとめた資料
- 航空券やパスポート出入国スタンプのページのコピー
などが別途必要になります。
必要資料を移民局に郵送
移民局に申請書や資料を郵送します。私は追跡ができるEMSで送りました。
この時プラスチックのファイルに入れたり、クリップで止めたりしてはいけません。

【カナダ永住権】カナダ人の夫と日本からファミリークラス国外申請をした時のタイムライン
【カナダ永住権】ファミリークラス国外申請ランディングまでのタイムライン
二人三脚で申請しよう
大雑把で何かとポジティブな夫と心配性で几帳面な私では意見が食い違うところもあり永住権申請準備中はよく喧嘩しました!結構カナダ人×日本人カップルだと、そういうことが多いみたいですね(笑)
夫の大雑把な性格のおかげで記入漏れがいくつかあったりしたので、最終チェックは几帳面な性格の方がやったほうがいいなと思いました。お互いの長所を生かすことが大切ですね。
コールセンターに電話問い合わせをしてもオペレーターによって言っていることが違ったり、適当、横柄な対応だったりと日本人的にはイライラさせられるかもしれません。
カナダは日本と違ってゆっくりのんびりとした国なので、こちらもどっしり構えて気長に待つことが必要です。