こんまりさんが11月19日に公式サイトでショップ開設することを公式ツイッターで発表したところ、批判の声が殺到しました。米メディアも、これについて皮肉っぽいツイートをしています。
なぜこんなに批判されてしまうのでしょうか。それについてミニマリスト主婦が思った事を書いています。
こんまりさんのオンラインショップ開設に賛否
現在は米国を拠点に大活躍されている”こんまり”こと近藤麻理恵さん。
Netflixに番組を持ち世界で一大ブームを起こしています。
そんなお片付けブームの火付け役である彼女が米国でオンラインショップを開設しました。
しかし、Twitterにはオンラインショップ開設について批判コメントがたくさん!
- ミニマリズムの提唱者が消費主義だったなんて。
- これにはときめかないわ!
- これを買わせて僕らのお金も最小限にしようとしているんだ。
- ときめく利益
- 俺の家の90%のガラクタを”スパークジョイ”で捨てさせておいて今度は君のガラクタで家を補充しろって?
−Twitterより引用(https://twitter.com/MarieKondo/status/1196853386273906688)

片付けさせて物を売る矛盾
彼女はときめかない物を手放し、とくめく物に囲まれて暮らすというコンセプトの片付け術を提唱しています。
なので一部の人には、減らすと称して買わせるようなマッチポンプ商法だと捉えられても仕方がないのかもしれないですね。これまでの活動と矛盾しているのではないかと思われている方が多くいるようです。
そもそもミニマリストではないのでは?
”ミニマリズムの提唱者がウンタラカンタラ”
”ミニマリズムではなく消費主義じゃないか”
というようなことをツイートしている方たちもいました。
そもそも、こんまりさんはミニマリズムの提唱者でもミニマリストではありませんよね。
どちらかというと、ていねいな暮らし系とでも言いましょうか。
そして現在はセレブのシンプルライフ系に進化されているのではないでしょうか。
Netflixで彼女の番組を見ていると、彼女がお片付けのコンサルをするアメリカの家庭は最終的に家族が片付けの基本を身につけ”物が多いけど片付いている洒落た家”へと変身するといった感じ。
これミニマリストが片付けたら”すっからかんの家”になりますからね。
最初からお片付けビジネス
こんまりさんは可愛らしい見た目や話し方から、外国人にとっては優しく穏やかにお片付けを指導してくれる日本人女性という印象が強いです。そんな印象の中、今回のオンラインショップ開設で”商魂たくましい姿”を見せつけられた外国人たちは驚きを隠せなかったのではないかと私は考えます。
しかしそんなのは今に始まったことではありません。
地道に大学生の頃からコンサルタント業務を始め、本を出版し、番組を持ち、段階を踏んできた彼女。お片付けビジネスが飽和状態の日本から消費大国アメリカに家族と共に移住し、そこでまた一大ブームを起こしました。
そしてここにきて、『みなさんにも私の使っているお気に入りを使って欲しい』とショップを開設されました。
彼女のビジネスの中には、認定片付けコンサルタント養成講座なるものもあります。
こんまりさん認定の片付けコンサルタントになるには以下のステップを踏む必要があります。
- 彼女の本を二冊読む
- 養成講座を受ける
- 認定試験を受ける
- 認定・証明書をもらう
- 月会費を払う
本を買う 養成講座を受講する 試験を受ける 認定書を受け取る 月会費を払う
どのステップを踏むにも、お金が必要です。詳細はこんまり公式ホームページ(https://konmari.jp)でご確認を。
認定コンサルタントでいるためには会費を払い続けるわけで、こんまりさんにはずっとそのお金が入ってくるわけ。そう、彼女のこんまりメソッドは初めからビジネスモデルとして確立されています。
ときめかなければ買わなければいいだけ
- リネンの着物ローブ 115ドル
- キャンドル 86ドル
- 音叉と水晶 75ドル
- 花を買った時に使うトート 42ドル
参考:The Shop at KonMari(https://shop.konmari.com)
今のところ米国のサイトでのみショップが開設されています。
ラグジュアリーなシンプルライフには持ってこいのごちゃごちゃしていない、高級感あり、和の要素ありのアイテムが満載です。お値段は、見た目や質こだわる人なら普通に手を出すであろう価格帯でしょう。
ゼロウェイストも意識してらっしゃるのか、リネン素材でできたラップのようなものやステンレスストローなども販売されています。100円均一などのプラスチックの安物を買いすぐダメになるか飽きて捨てるより幾分マシじゃないかと。
しかしオンラインショップだと手にとって実物を見ることができないので「ときめき」を感じられないですね。
自身のショップで206ドルのルームシューズを売ろうが、180ドルのチーズナイフを売ろうが、スピリチュアル系グッズを売ろうがいいではないですか。指圧棒は12ドルで売っていました。
欲しくなければ買わなければいいだけなのです。
ミニマリスト主婦としては、彼女がショップで高価なアイテムを売ろうが何しようが別にどうでもいいです。

私は100均の指圧棒にときめいているので12ドルの指圧棒は必要ありません
最後に
彼女が日々の生活の中で使っている物は何か聞いてくる人が多かったので、彼女のお気に入りの”ときめく”アイテムを販売するに至ったとおっしゃっています。
彼女は大切に長く使ってもらいたいという思いもあり、自身のショップで質の高い洗練されたアイテムを販売している。まさに彼女のコンセプトじゃないですか。
家にあるときめかないガラクタを手放して、空いた空間をこんまり厳選のときめく物で埋めていく。彼女のオンラインショップに、あなたのときめくアイテムがあればの話ですが。