スーパーなどで小分けの野菜を買うときに、薄手のポリ袋を使いますか?
あの袋をプロデュースバッグと言います。日本だと丁寧にレジでお豆腐や水分の多いお惣菜をそのポリ袋に入れてくれますね。
レジ袋の削減もいいけれど、あれも削減してほしいと個人的には思ってます。
カナダは基本、果物や野菜などなど量り売りがほとんどです。そこでもあのポリ袋が使われています。
エコバッグは普及してきましたが、再利用可能なプロデュースバッグはほとんど広まっていません。
今回はその再利用可能なプラスチックフリーのプロデュースバッグについてお伝えしたいと思います。
再利用可能なプロデュースバッグ
カナダでは、コットンやポリエステルでできたメッシュ状の巾着型プロデュースバッグを持参している人をたまに目にするようになりました。
スーパーの青果コーナーでも売られています。
私はいつも、バラの野菜や果物は袋に入れずにレジに持っていっていました。
それで、剥き出しの葉物から水が滴ってレジのベルトコンベアを濡らしてしまったり、バラの野菜や果物は店員さんがレジで測るときに手間がかかって悪いなーと思っていました。
そこで今回ようやくプロデュースバッグを買うことにしたのです。
コットンのプロデュースバッグ
ポリエステルのプロデュースバッグはよく売っているのですが、コットン100%のものはなかなか見つかりませんでした。
ポリエステルは土に還らないので、コットンのものを探していたんです。
ふと、お気に入りのアウトレット店に寄ってみると、ありました。コットンのプロデュースバッグ。
大中小3枚入り9ドル99セント
プロデュースバッグとしてだけではなく使い道は他にもありそうです。
旅行時の仕分けポーチやメイクポーチとしても使えますよね。
ナッツミルクバッグとしても使えそう。(オートミルクやナッツミルクを自宅で作ろうかと考え中)
追記:オートミルクを作るのに一番小さいサイズを使ってみました。目が詰まっているので絞るのが大変でしたが、しっかり濾せるので気に入っています。自宅で植物性ミルクを作ると安上がりです。
買い物時にポリ袋のプロデュースバッグの代わりに使います
バラの野菜や果物をこのバッグに入れて、レジに持っていくとそのまま測ってくれます。
玉ねぎは皮がポロポロ取れるので、この袋に入れたまま冷蔵庫に保管しています。
汚れても洗えば何度でも使えます。
お裁縫が好きな方ならコットンの布で作れそうですね。
iHerbでも購入することができます。
実はほとんどリサイクルされていないプラスチックごみ
『ごみはちゃんと分別しているから、私が出しているプラスチックゴミもちゃんとリサイクルされているよね。』
私は以前そう思っていました。
実は回収されたプラスチックゴミのほとんどが、再利用されることなく焼却処分や埋め立てられています。
そして日本を含む先進国の一部は、東南アジアの国々にプラスチックゴミを輸出しているんです。発展途上国で捌き切れるはずもなく、輸出されたプラスチックごみのほとんどがリサイクルされずに破棄されているのが現状です。
日本はプラスチックごみのリサイクル率80%以上とされています。しかし、その高いリサイクル率には裏があるのです。
日本のプラスチックごみのリサイクル方法では、物に生まれ変わらない方法であるサーマルリサイクルが50%以上を締めています。
サーマルサイクルとは、プラスチックごみを焼却した際に得られるエネルギーを回収して再利用する方法です。
一見いいリサイクル方法のように聞こえますが、プラスチックを燃やすことでCO2や有害物質が排出されることを頭に入れておかなければなりません。
なんと欧米の基準では、サーマルサイクルはリサイクルに含まれていないのです。海外では熱回収などと呼ばれリサイクルと見なされていません。
リサイクルよりも減らす工夫
なんと日本はプラスチックの排出量が世界2位!(1位はアメリカ)
世界はリサイクルからリデュース(減らす)ことへシフトしています。
カナダ政府は使い捨てプラスチックの使用を2021年には禁止する方針を発表しています。
最近はショップ袋や、ファストフード店のストローが紙製に変更されていたりと、企業もプラスチックを減らす努力が見えます。
でもやっぱりプラスチックのごみを出さないのには、買わない、もらわないことが一番。
最後に
実は世界で見ると、リサイクルされているプラスチックごみは、わずか10%ほどに過ぎません。
私たちはプラスチックに囲まれて生活しています。現代では、どうしても生活する上でプラスチックごみは出てしまいます。
しかし最近では木製の歯ブラシやステンレスストロー、蜜蝋ラップといった再利用可能な製品がたくさん売られています。
でもそういう商品は売っている場所も少ないし、お値段も高かったりするんですよね。
多少の初期投資は必要ですが、環境にも優しいですし、長い目で見ていくと節約に繋がる可能性があります。
実はミニマリスト的にも、再利用できるものって、外から不要なものを持ち込まないために便利なのかもしれません。
完全に脱プラは難しいですが、できる限りプラスチックの利用を控えたいものです。
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